デザインを作成する際

「アイデアが浮かばない」

「どの方向性が正しいかわからない」

「簡単に使えるツールがないか探している」

「もっと効率的に作業を進めたい」

こんな風に感じることはありませんか?

ひと口にデザインと言っても作業段階は複雑ですし、ゼロからクリエイティブなデザインを生み出すのは大変な作業ですよね。

そんなときに頼れる強力なツールが、今話題のAI「ChatGPT」。

最近では、デザイン業界でもAIの活用が進んでおり、プロだけでなく初心者でも簡単に使いこなせるようになっているんです。

今回は、そんなChatGPTを活用してデザインプロセスを効率化する方法をご紹介します。

また、デザイン品質をアップするためのコツも併せてお伝えしますよ。

今回の記事を読めば、新しいクリエイティブの未来が見えてきます。

ChatGPTを使うことで、デザインの作業が大きく変わりますよ!

ChatGPTでデザインプロセスを効率化

進化が目覚ましいAIと言えど、具体的なデザインの手法や技術を持っていないため、デザイン作成をすべて任せるのは不可能。

しかし、ChatGPTをデザイン作成に取り入れることで、幅広くデザイン関連作業をサポートし、超強力なアシスタントになってくれるんです!

特にデザインの初期段階であるアイデア生成から、キャッチコピーなどテキストコンテンツ生成に役立ちます。

ChatGPTを取り入れることで、デザイン作成を効率化でき、一番集中したいクリエイティブな部分に没頭することができますよ。

ChatGPTをデザイン作成に取り入れるメリット

ChatGPTをデザイン作成に取り入れることで、以下のようなメリットがあります。

デザイン作成に取り入れるメリット
  • ChatGPTを使って新しい視点や提案(インスピレーション)を得られる
  • デザインプロセスが明確でスムーズに進行できる
  • キャッチコピーや配色案の提案が時間短縮できる
  • デザインの引き出しが増える
  • デザイン作成がスムーズになることで、プロジェクト数が増加する

【プロンプト例あり】ChatGPT活用方法5つ

ここからは、具体的にデザイン作成におけるChatGPTの活用方法を5つご紹介します。

ChatGPTの活用方法としては、例えば、

  1. ペルソナ設計
  2. アイデア出し
  3. デザイン構成
  4. キャッチコピーの提案
  5. ロゴなどのビジュアルデザイン作成

などが挙げられます。

それぞれ詳しくみていきましょう。

ChatGPTに情報を入力するときは、個人情報や機密情報を入力しないように注意しましょう!会社の機密情報や個人情報などを入力すると情報漏洩のリスクがあるので、要注意です

1.ペルソナ設計

「ペルソナ設計」は、ターゲットユーザーを明確にし、効果的なデザイン戦略を策定するための重要なプロセス。

ChatGPTを活用すれば、このペルソナ設計を効率化でき、より精度をより高めることができます。

ペルソナは単なる仮想の顧客像ではなく、マーケティングやデザイン戦略を導く羅針盤的存在とも言えます。

そのため、正確でリアルなターゲット像を作り上げることが求められます。

ChatGPTを活用することで、ユーザーの行動データや市場トレンドに基づいたペルソナを簡単に作成でき、ターゲティングの精度を向上させることができますよ。

プロンプト(例)

30代女性をターゲットにしたリップのペルソナ設計をしてください。
#生活スタイル
#趣味
#日常の悩み
#製品に期待すること
などを含めた詳細なペルソナを作成してください。
また、最新の市場トレンドやユーザー行動データに基づいたリアルな人物像を描いてください。

▼出力結果

2.アイデア出し

ChatGPTを活用することで、デザイナーが新しいインスピレーションを得るためのアイデア出しを手伝ってくれます。

提案してくれるアイデアは、例えば、

  • デザインのインスピレーション
  • トレンドに関する情報
  • 新しいデザイン要素
  • カラーの提案

などが挙げられます。

AIは大量の情報を素早く処理し、過去のデータやトレンドを基にしたアイデアを提示してくれます。

アイデア出しをする際は、「ペルソナ」や「提供する商品」、「企業理念」などをプロンプトに含めることが良いアイデア案を出力するコツ。

また、出力されたアイデア案に対して改善点などをフィードバックすることで、さらにブラッシュアップしていけます。

自身がイメージするデザインを入力して内容を調整していきましょう。

プロンプト(例)

30代女性をターゲットにしたリップの広告デザインを考えています。

ペルソナやトレンドを考慮し、エレガントでシンプルなデザインのインスピレーションを提供してください。

特に、以下の要素を含めてください:

  • サステナブルで高級感のあるデザイン
  • 自然な発色を表現するカラーパレット
  • 高保湿、マスクプルーフという特徴をビジュアルでどう表現するか また、現在のビューティー業界のトレンドや、似たターゲット層に訴求するアイデアがあれば教えてください。

▼出力結果

3.デザイン構成

デザインに必要な要素を盛り込む構成案もChatGPTで迅速に生成できます。

デザインの構成案をあらかじめ用意しておくことで、制作するデザインのレイアウトや情報の漏れ・過不足がなくなります。

プロンプト(例)

30代女性をターゲットにしたリップの広告デザインの構成案を作成してください。以下の要素を含めたレイアウトを提案してください:

  • サステナブルで高級感のあるパッケージデザイン
  • 自然な発色や高保湿、マスクプルーフといった特徴を伝えるビジュアル
  • キャッチコピーの配置とフォントの選定
  • モデル画像や製品イメージの配置 さらに、エレガントでシンプルなトーンを保ちながら、訴求力の高い構成にしてください。

▼出力結果

4.キャッチコピーの提案

デザインにおいて、キャッチコピーは注目を集めるための重要な要素の1つ。

短く、印象的でありながら、メッセージが明確に伝わるコピーを作る必要があります。

ChatGPTを活用すれば、ターゲットに響く効果的なキャッチコピーを瞬時に作成することができます。

専属のコピーライターがいるならお任せできますが、デザイナー自身が考えていて、何も浮かばない!というときは、ChatGPTを活用してみましょう。

キャッチコピーに限らず、キャッチフレーズや製品説明文など、あらゆる種類のテキストコンテンツを生成可能ですよ。

プロンプト(例)

30代女性をターゲットにしたリップの広告に使うキャッチコピーを提案してください。

製品の特徴は、高保湿、マスクプルーフ、そして自然な発色です。

サステナビリティを意識したエレガントなブランドイメージに合う、短くて印象的なコピーをいくつか作成してください。

▼出力結果

5.ロゴなどのビジュアルデザイン作成

ブランドの顔とも言える要素であるロゴデザイン。

ブランドのコンセプトを視覚的に表現し、ターゲット層に強く印象づけるため、効果的なデザインが必要です。

ChatGPTを用いることで、簡単に複数のロゴデザイン案を作成することができます。

プロンプト(例)

30代女性をターゲットにしたリップブランドのロゴデザイン案をいくつか提案してください。

ブランドコンセプトは、サステナビリティとエレガンスを融合させたものです。

シンプルかつ高級感のあるデザインで、環境意識が高いターゲット層に強く訴求するロゴを作成してください。 フォントや色の提案もお願いします。

▼出力結果

ChatGPTを活用してデザインの品質をアップするコツ

ここからは、ChatGPTをさらに活用して、デザイン品質をアップするコツをご紹介します。

デザインの品質をアップするコツ
  • プロンプトを工夫する
  • デザイン作成に役立つGPTsを導入する

プロンプトを工夫する

自身がイメージする回答を得やすくするには、プロンプトを工夫することがコツ。

ChatGPTは依頼内容が不明確だと抽象的な提案を返してしまいます。

そのため、回答精度を高めるためにはプロンプトにどの情報を入力するかが大切。

デザインの目的を明確にし、想定ターゲットなど詳細な条件を指定することで余計な回答を出力するのを防ぎ、より適切なアウトプットが得られますよ。

プロンプト入力時に工夫すること
  • デザインの目的やターゲットなどを具体的に伝える
  • 色や形、素材など具体的な用語を指定する
  • 複数の回答を提供させる
  • 具体的な例を示す

ChatGPTの回答がイメージと違う場合は、生成された回答に対してさらに補足する内容を質問してみましょう。

ChatGPTが生成した回答に対して、フィードバックすることで、イメージに近い回答に近づいていきますよ。

デザイン作成に役立つGPTsを導入する

デザイン制作に使えるGPTsを導入することで、作業効率と品質アップが期待できます。

GTPsとは

GPTsはOpenAIが提供する機能で、ChatGPTをカスタマイズして特定の目的に合わせたAIモデルを作成できるもの。

GPTsを活用すれば、ChatGPTをベースに、簡単に自分のニーズに合わせてAIモデルをつくることができます。

2024年5月から無料ユーザーにも開放されました。

数あるGPTsのなかでも、デザイン作成がはかどるオススメ機能をピックアップしました。

デザイン作成がはかどるオススメGPTs

ロゴ作る君初心者でも簡単にプロフェッショナルなロゴを爆速で作成する。
CanvaCanvaとChatGPTを組み合わせたAIツール。テンプレートに基づき、ポスターやSNSの投稿、ロゴなどのデザイン生成ができる。
Logo Creatorロゴを作成するツール。ガイドに従ってデザインを選び、細部の調整からテキストの追加まで可能。

ChatGPTでデザイン効率化!プロも使う最新AIツール活用法:まとめ

ChatGPTを活用すれば、時間を節約しつつも、質の高いデザインを簡単に作成することが可能です。

ChatGPTをデザイン作成に活用する魅力は、作業の効率化だけでなく、クリエイティブな発想を広げてくれる点にあります。

アイデアに詰まったとき、ChatGPTから新たな視点や提案を受け取ることで、思いもよらなかった解決策が見つかることも少なくありません。

今回の記事を参考にChatGPTを活用し、AI時代のデザイン作成を、あなたも体験してみませんか?