はじめに

AI技術の進化は私たちの働き方やビジネスの進め方に大きな変革をもたらしています。

画像生成AIも企業の業務効率化に大きな効果を発揮し、時間とコストの削減に貢献します。

この記事では、ChatGPTにおける画像生成AIの具体的な活用方法とそのメリットについて詳しく説明します。

注意点として、ChatGPTによる画像生成はChatGPT Plusのサブスクリプション(毎月20ドル)を利用することが必要です。ご了承ください。

この記事を読んで、使ってみよう。活用していこう。と思っていただければ幸いです。

ChatGPTによる画像生成AIを活用することによるメリット

画像生成AIを活用することで、プレゼンのスライドで使う挿絵や、商品ロゴやオリジナルキャラクターイメージづくりなど、現在コストがかかっていることが改善できます。

そして、画像生成AIは数多くありますが、画像生成AIの多くは、ユーザーが入力したテキストプロンプトから画像を生成するため、適切なプロンプトを入力する必要があります。特に英語での入力がほとんどです。

しかし、ChatGPTによる画像生成は、自然言語、また日本語による対話を通じてプロンプトを生成できるため、ユーザーにとってプロンプト入力が容易になります。

ChatGPTは、聞き方のテクニックがあるのに越したことはありませんが、まず日本語でこんなデザインにしたいという意思を伝えれば、そのイメージをそれなりの形にしてくれます。

そこに誤差があれば、伝えてどんどんブラッシュアップしていけるので、コミュニケーションさえ取れれば誰でも再現できるというのがほかにない点です。

また、OpenAIが提供するGPT Storeというプラットホームでは、生成したい画像に合わせて調整された様々なAIモデル「GPTs」が共有されており、それらを検索して利用することでさらに簡単に画像生成ができるようになります。

ユーザーはGPTビルダーを使って、独自のGPTsを簡単に作成できます。作成したGPTsをGPT Storeに公開すれば、世界中の人々が利用できるようになります。

現在は、使うだけなら無料で利用できるようになりましたが、今回は画像生成で利用するので有料であることが必要になります。ご了承ください。

後ほどご紹介いたします。

まずは、各場面における活用法とそのメリットを詳しく紹介します。

プレゼン資料に使うアイキャッチ画像の作成(赤枠の部分が生成箇所)

プレゼン資料の質は、聴衆の関心を引き付けるために非常に重要です。画像生成AIを使えば、短時間で高品質なアイキャッチ画像を作成することができます。これにより、以下のようなメリットがあります。

時間の節約:インターネットでイメージに合う画像を探す手間が省けます。

コスト削減:プロのデザイナーに依頼する必要がなくなります。

高品質:AIが生成する画像は鮮明で、プレゼン資料全体の質を向上させます。

もちろん他の画像生成AIにも可能ですが、設定や形をプロンプトに変換し、具体的に指示しなければなりません。

その点ChatGPTであれば、コンセプトや背景などを伝えるだけで出してくれて、それを下にミーティングするように、イメージを伝えながら修正できます。

ツールの詳しい知識がなくても日本語で、自分の考えを伝える能力さえあれば理想に近いイラストを作成することができます。

マスコットキャラクターの作成

マスコットキャラクターは企業の顔となり、ブランドイメージを強化します。

画像生成AIを活用することで、独創的なキャラクターを簡単に作成できます。

短期間での作成:アイデアをすぐに形にできます。

多様なデザイン:複数のバリエーションを比較し、最適なキャラクターを選ぶことができます。

コスト削減:デザイナーに依頼する費用を抑えられます。

もちろん生成AIの感じの印象を避けたい場合は、最終的なものにせず、デザイナーさんに依頼することも必要かと思いますが、0から1を生み出すためのイメージ出しに使うことが可能です。

ロゴ作成

ロゴは企業のアイデンティティを象徴します。AIを使ってロゴを作成することで、多様なデザインオプションを手軽に試すことができます。

具体的なメリットは:

迅速な試行:さまざまなデザインを短時間で生成し、比較できます。

コスト効率:プロのデザイナーに依頼することなく、独自のロゴを作成できます。

ブランド強化:企業のビジョンやミッションに合ったロゴを簡単に作成できます。

こちらも、デザイナーに頼むにしても短時間で沢山生成して、刺さるイメージのデザインを固めてからの依頼だと効率的です。

資料の挿絵(キャラクターのジェスチャーイラスト)の作成

プレゼン資料や社内ドキュメントには、視覚的な要素が重要です。画像生成AIは、様々なジェスチャーを持つキャラクターの挿絵を簡単に生成します。

視覚的な訴求力向上:資料の内容がより伝わりやすくなります。

時間の節約:適切なイラストを探す手間が省けます。

一貫性の確保:企業のブランディングに合ったイラストを一貫して使用できます。

似顔絵作成

社員や役員の似顔絵は、社内外のコミュニケーションツールとして効果的です。AIを活用して似顔絵を作成することで、次のようなメリットがあります:

迅速な作成:短時間で多様なスタイルの似顔絵を生成できます。

コスト効率:プロのイラストレーターに依頼する費用を削減できます。

統一感:全社員の似顔絵を統一したスタイルで作成できます。

キャンペーンに使う塗り絵素材の作成

キャンペーンやプロモーションでの塗り絵素材は、顧客とのエンゲージメントを高める効果があります。

画像生成AIを利用することで、オリジナルの塗り絵素材を簡単に生成できます。

具体的なメリットは次の通りです。

差別化:他社と異なる独自のデザインを提供できます。

ブランディング:企業のテーマやキャラクターに合わせたデザインを作成できます。

顧客エンゲージメントの向上:特に子供向けのキャンペーンで親子の参加を促し、ブランド認知度を高めることができます。

 ChatGPTの画像生成を活用する際の注意点

有償版の利用が必要

ChatGPT Plusのサブスクリプション(毎月20ドル)を利用することで、DALL-3E(画像生成AI)を通じて画像生成が可能になります。

プロンプトの重要性

画像生成の成功は、プロンプト(指示文)の質に大きく依存します。

具体的で詳細なプロンプトを作成することが重要です。

例えば、「ChatGPTを使ってアートを作成するアーティストの肖像画をできるだけシンプルな鉛筆画で作成してください。ベースカラーは青、画像は正方形とします。」というように、具体的な内容を含めると良いでしょう。

ただこの点についてはGPTsというカスタムされたGPTを使うことができるようになりほぼ改善されています。

倫理的な考慮

AIによる画像生成には倫理的な問題も伴います。

生成された画像が誤解を招いたり、悪用されたりするリスクがあります。

例えば、著作権を侵害する画像を生成してしまうことがあります。

企業は、AIツールを使用する際には、著作権を侵害しないようにするため、生成する画像が既存の著作物に類似していないことを確認する必要があります。

例えば「鳥山明の画風で書いてください・・・」といった指示は、生成画像が著作権に反する可能性が非常に高まるため避けるべきです。

企業は、AI生成画像の使用に際して、倫理的なガイドラインを遵守し、誤用を防ぐための対策を講じる必要があります。

画像生成の限界

現在の技術では、AI生成画像の品質が必ずしも期待通りでない場合があります。

同一キャラも多少の違いが生じます。

生成された画像が不自然であったり、意図した内容と異なる場合もあります。

何度かプロンプトを調整し、フィードバックを与えることも重要です。

実際の生成方法

ここでは、画像生成AIをどのように具体的に生成するかについて、手順を詳しく説明します。

プレゼン資料に使うアイキャッチ画像の作成方法

ちなみに図の形は正方形(square)、横長(Wide)、縦長(tall)3種類指定ができるのでプロンプトの中に組み込みたい場所によって形を指定しましょう。

後は「○○のプレゼン資料のアイキャッチ画像を生成してください。横長で」と伝えると出してくれます。

ヘッダーなら例えばカフェのHPとかなら「カフェのHP用のヘッダーを生成してください。「BLOG」の文字を入れてください。」

と文字なども指定すると(あくまで英文のみですが)いい感じで出してくれます。

もしイメージするカラーやテイスト(POPなのかモノトーンがいいのかなど)がある場合は細かく指定すればするほど誤差が出なくなります。

出した後に会話できるのがChatGPTのいいところなので、このようにしてくださいと追加で指示を出しながら生成するとよいです。

また、これはChatGPTの全般的なコツですが、どのような指示を出していいかわからない時は、どのように指示すればよいか直接ChatGPTに聞くと、精度の高い生成をするための入力すべき項目を教えてくれます。(下記がその内容です。例文まで出してくれました。)

いい感じのイラストを生成してくれました。

マスコットキャラクターの作成方法

こちらは、冒頭でお話したGPTsを利用することをお勧めします。

chatGPTの下記の所から入れます。

後は、動画の方が早いと思うので添付いたします。ちなみに今回使ったGPTのリンクを添付します。

キャラクターで検索すればいろいろなカスタマイズされたGPTが出てくるのでそれを使うと細かい指示なしで作れますので便利です。

もしGPTsを使わない場合であれば、やはりまず「イメージキャラクターを生成したいのですがどのように指示すればよいですか?」と質問すれば、どのような要素を伝えればいいか教えてくれますので、その通りに自分が出したい内容を入れて生成すればよいです。

https://chatgpt.com/g/g-rxbxrsVXA-kawaiiqi-ye-kiyarakutawo1fen-tezhi-zuo

注意点として、キャラクター生成で不思議な文章が入り込んでしまう場合があります。

それを避けるための文言や入ってしまった後の部分修正を動画で解説しました。ご参考ください。

ロゴ作成の方法

ロゴに関してもGPTsがおすすめです。沢山のロゴ作成のGPTsが出てくると思います。
私がsampleに使用したもののURLを添付します。作成時の動画も添付します。

https://chatgpt.com/g/g-nPanZDwQ5-suharokotesaina-rokozuo-rujun

資料の挿絵(キャラクターのジェスチャーイラスト)の作成方法

キャラクター作成方法も、https://chatgpt.com/g/g-Uku0HwpAg-tong-yi-kiyarakutanohatansheng-chengのGPTsを使ってもいいと思いますが、使わない方法も知識として提供します。

①キャラクターを作成する。

②生成された画像をクリックする。

③クリック先の画面で、そのままテキスト入力するところにしてほしいジェスチャーを入れればOKです。

指示としては私は「○○のジェスチャーをして」と指示しています。

動画にまとめましたのでご覧ください。先ほどのキャラクター生成の時の動画内容と多少重なる部分がありますが、用途が違うのでこちらはこちらでご確認ください。

そしてPCバージョンです。スマホのアプリでの場合は、少し異なります。ご注意ください。

似顔絵作成の方法

似顔絵は、現在GPTsがベストだと思います。似顔絵で検索して使えばよいと思いますが、

添付したものが私のおすすめです。

https://chatgpt.com/g/g-M7PmBmoZa-aisi-yan-hui-kun

ちなみにこれは上記のURLのGPTsを使いました。

キャンペーンに使う塗り絵素材の作成方法

塗り絵もGPTsを利用するのが楽です。URL添付します。

塗り絵にしたいキャラクターのイラストがあればテキストでなく、画像を添付して塗り絵にしてと言えばかなり似たデザインで塗り絵にしてくれました。

https://chatgpt.com/g/g-02QblGvdb-tu-rihui-kurieta

まとめ

画像生成AIは、企業の業務効率化において非常に有用なツールです。

この記事では、画像生成AIを活用する具体的な方法とそのメリットについて説明しました。

プレゼン資料のアイキャッチ画像を探す、マスコットキャラクターを考える、ロゴ作成、資料の挿絵を探す、似顔絵作成。

これらの時間的負担を改善するために、画像生成AIを活用することで、時間とコストの大幅な削減が可能です。

具体的な活用方法として、プレゼン資料に使うアイキャッチ画像の作成、キャンペーンに使う塗り絵素材の作成、マスコットキャラクターの作成、ロゴ作成、資料の挿絵の作成、似顔絵作成の6つのシナリオを紹介しました。

それぞれのシナリオでの活用方法と得られるメリットを理解することで、企業の業務効率を向上させることができます。

AIを活用することで、競争力を高め、より効果的なビジネス展開を実現することができるでしょう。

AIは日々進化しており、この記事を読むころにはさらに精度の高い結果がられるようになっていてもおかしくありません。

まずは使ってみるのが大事です。

そして、初めは価値を見出せないと感じるかもしれません。

しかし、それは聞き方だったり、アイデア出しの検証回数の少なさが原因だったりします。

諦めずに使うことで便利さが実感していくことができます。

積極的に使って、一歩先を進んでいきましょう。