ChatGPTを利用すると、会話をした記録として「履歴」が残ってしまいますよね。
その「履歴」、残したまま作業をしていませんか。
実は「履歴が残る」=「情報漏洩・プライバシーの侵害に合ってしまう」といったリスクが生じてしまう危険なことでもあるのです。
利便性の高いChatGPTを毎日使っていると、セキュリティ対策まで目がいき届かない方もいるかと思います。
なので今回は
- ChatGPTを利用するにあたってプライバシー保護や情報漏洩対策について勉強したい方
- ChatGPTの履歴の仕組みを詳しく知りたい方
- ChatGPTを今から始める方
を対象に、ChatGPTの履歴に関するリスクや削除方法、セキュリティ対策を紹介します。
「ただが履歴ごときで・・・」と思わないでください。
プライバシー保護にも繋がるとても大事なことなので、ぜひこの記事で「ChatGPTの履歴」について学んでみてください。
ChatGPTの履歴とは?
ChatGPTの履歴とは、ChatGPTとユーザーが過去に行った会話ややり取りの記録のことです。
この履歴は、ユーザーが以前の会話内容を基に新しい質問やリクエストを行う際に役立ちます。
履歴があると、ユーザーの過去の質問や会話の文脈を理解し、一貫性のある応答が可能となるのです。
例えば、以前の会話で好きな食べ物について話した場合、次の会話でその情報を覚えていることで、更により明確なやりとりを行なうことができます。
- 同じ内容を二重でやり取りすることがない
- 質問・回答内容を再度確認できる
といった、履歴があることならではのメリットがあるため、1億人以上のユーザーがChatGPTを活用しているのです。
履歴が残ることで起こる3つのリスク
履歴があれば記録として残るので「便利でしかない」と思ってしまいますが、実は違います。
履歴を残したままにしておくと「リスク」が生じてしまう危険性があるため、管理を徹底する必要があるのです。
では、どのようなリスクが起こってしまうのか。詳しく見ていきましょう。
個人情報の漏洩
ユーザーが個人情報を含む会話をした場合その履歴が保存されると、他の人に見られるリスクがあります。
特に、第三者がその履歴にアクセスできる状況では、個人情報が漏洩する可能性があります。
カフェで作業をしていると、周りの目線が気になってしまうことはありませんか。
後ろを通り過ぎた一瞬の隙に、個人情報や企業秘密の情報が抜き取られてしまう可能性があります。
「小さな文字だから見えないだろう」
「履歴なんて見る人いるかな」
と安易な考えが漏洩に繋がってしまうので、注意するようにしましょう。
セキュリティのリスク
履歴に保存された情報が
- サイバー攻撃
- データ漏洩
の対象となることがあります。
ハッカーがこれらのデータにアクセスすると、悪意ある目的で利用される可能性があるため、注意しなくてはなりません。
データの誤用
収集された履歴データが意図しない目的や方法で利用されたり、悪意ある者により悪用されたりすることです。
例えば、ユーザーの行動履歴や個人情報が無断で第三者に販売され、ターゲティング広告や詐欺に利用される場合があります。
企業の存続・個人の人生が大きく変わる可能性のある、情報漏洩から繋がる危険なリスクの1つです。
追加すべき4つのセキュリティ対策
履歴を残すことで生じてしまうリスクからあなたを守るために
- 情報漏洩を防ぐ
- プライバシー保護
に必要な4つのセキュリティ対策を紹介します。
全ての対策を実践すれば確実にリスクを回避できるので、ぜひここで学んでおきましょう。
履歴をオフ設定にする
ChatGPTの履歴の記録・学習をオフにすることで、外部への情報漏洩を防ぐことができます。
1、ChatGPTにログインする
2、画面左下のプロフィール欄をクリックする
3、ポップアップメニューから「Settings」を開く
4、「Data Controls」→「Chat History & Training」のプルタブをオフにする
記録がすぐに見れない分、効率化が多少半減されてしまいますが、周りの目を気にせず作業を進めることができるため、1度試してみるのもおすすめです。
セキュリティソフトの利用
セキュリティソフトの利用は、インターネットやコンピュータの安全性を高めるために非常に重要です。
- ウイルス
- マルウェア
- スパイウェア
などの悪意あるプログラムからデバイスを保護します。
- リアルタイムでの監視や定期的なスキャンを行い、疑わしい活動や感染の兆候を早期に検出
- フィッシング詐欺や有害なウェブサイトへのアクセスをブロックする
といった、高度なセキュリティ対策が可能なので、パソコン利用者はほぼ使っている傾向にあります。
公共のWi-Fiを避ける
外出先でChatGPTを利用する際、公共のWi-Fiを使う方もいるでしょう。
「公共のWi-Fi=セキュリティリスクはない」
と勝手に解釈している方も多いと思いますが、実は公共のWi-Fiを使って、端末に侵入されるリスクもあります。
- 個人情報を盗まれる
- デバイスの画面を監視される
といった被害が起こってしまう可能性があるのです。
安全に利用するためにもできるだけ公共のWi-Fiは使わず、VPNを使用することをおすすめします。
社内で活用ルールを決める
社内でChatGPTを利用する場合、活用ルールを決めておくと、情報漏洩を未然に防ぐことができます。
- 入力してはいけない単語・文章
- 生成した文書の管理→使わなくなった履歴の削除
- ChatGPTを利用する人を限定する
といった企業独自の活用ルールを設けるようにしましょう。
禁止事項や上司に許可を取るといったこともおこない、履歴の管理を徹底することで、リスクを軽減できます。
【20秒でできる】ChatGPTの履歴を削除する方法
セキュリティ対策以外にも「定期的にチャット履歴を確認し、不要な履歴やプライバシーに関わる履歴を削除すること」で、リスクを大幅に軽減できます。
実は私自身、こまめにおこなっているセキュリティ対策の1つです。
「すぐ削除すること」で作業する上で安心感が生まれるので、おすすめの対策です。
「いらない履歴は削除する」を定期的におこない、情報漏洩を防ぎましょう。
ここでは、20秒でできるChatGPTの履歴を削除する方法を紹介します。
1、「・・・」をクリックする
履歴画面の右にある「・・・」(オプション)をクリックしましょう。
2、「削除する」をクリックする
オプションをクリックすると、一番下に「削除する」と表示されるので、そこをクリックします。
3、再度「削除する」をクリックする
「チャットを削除しますか?」と聞かれるので「削除する」をクリックしましょう。
注意しなくてはならないこととして「削除する」を押すと完全に消えてしまいます。
やはり残りたいと思った場合は「キャンセル」を押せば、削除されることはありません。
4、削除されたか確認する
削除するを押すと、履歴画面から完全に消えてなくなります。
活用性がない履歴はこまめに削除し、セキュリティ対策の1つとして活用しましょう。
ChatGPT履歴削除は可能?徹底管理がプライバシー保護に繋がる:まとめ
ChatGPTは、ユーザー数1億8000万人を突破している、世界で使われているAIツールです。
なので、履歴から情報を抜き取ってしまう悪人も少なからず存在するため、
- 履歴の徹底管理
- セキュリティ対策
はしっかりと行わなければなりません。
- ChatGPTを安心安全に使用するためにも
- あなたがChatGPTを使って良かったと心から感じてもらえるためにも
今回学んだ「ChatGPTの履歴に関するリスクと対策」を、今後の活用に活かしてみてください。