ChatGPTを使ったことがあるけれど、

「もっと便利に使いこなしたい」

と感じたことはありませんか?

実は、ChatGPTにはさまざまなカスタマイズ機能があるんです。

自分のニーズに合わせて設定を変更することで、ChatGPTの使い勝手が格段にアップします!

この記事では、ChatGPTの「カスタム指示」の導入法から具体的な活用法まで解説。

また、コピペするだけでOKの「カスタム指示」用のプロンプトもご紹介しています。

カスタム指示を取り入れて、周りとChatGPTの使い勝手の差をつけちゃいましょう!

ChatGPTカスタマイズ!「カスタム指示」で使い勝手最強

ChatGPTをさらに効果的に使いこなすために「カスタム指示(Custom Instructions)」機能の活用法について詳しく解説します。

この機能を利用することで、ChatGPTがよりパーソナライズされ、使い勝手が「最強」になります。

ChatGPTの応答を自分のニーズに合わせて細かく調整でき、まるで自分専用のアシスタントのように扱うことができるんです!

カスタム指示とは?

カスタム指示とは、ChatGPTに対して特定の方法で応答するように指示を与える機能。

  • ユーザーがどのような応答スタイルを求めているか
  • またどのような情報を重視してほしいか

この2点をあらかじめ設定しておくことで、ChatGPTの応答をよりパーソナライズすることができます。

例えば、ビジネス文書の作成を依頼する場合、応答のトーンをフォーマルにし、特定の業界用語を使うように指示することができます。

このカスタム指示機能を使うことで、日常的な質問への対応から専門的な情報提供まで、さまざまな場面でChatGPTを活用する際の精度と有用性を高めることができます。

カスタム指示の設定方法

カスタム指示の設定は非常に簡単です。

以下の5つの手順で設定していきましょう。

1.ChatGPTの左下の名前を選択し「カスタム指示」をクリック

2.「カスタム指示」画面の下の「新しいチャットで有効にする」をオン

3.「カスタム指示」画面の上段を設定したい場合は記入する(※未記入でもOK)

ユーザーの自己紹介や特定の知識、興味、専門分野など、ChatGPTが知っておくと便利な情報を入力しましょう。

4.「カスタム指示」画面の下段を設定したい場合は記入する(※未記入でもOK)

ChatGPTの応答のスタイルや内容を指定します。

5.画面の右下の「保存ボタン」をクリック。新しいチャットから「カスタム指示」が有効になります。

カスタム指示の設定例

ChatGPTの上段の設定は、ユーザー自身の興味や経験をChatGPTに教えることで、よりユーザーの意図を汲んだ答えがもらえるようにするためのものです。

また、下段の設定は、ChatGPTの回答のスタイル・内容を自分の好みに合わせるためのものになっています。

カスタム指示の設定を有効にした場合と、そうでない場合のChatGPTの回答は以下のようになりました。

カスタム指示の設定(上段):例

カスタム指示の設定(上段):私はソフトウェアエンジニアです。

ユーザーの質問:仕事で一般的に困ることは何ですか?

【ChatGPTの回答(設定が有効)】

【ChatGPTの回答(設定が無効)】

カスタム指示の設定(下段):例

カスタム指示の設定(下段):ChatGPTはカジュアルに対応してほしい。

ユーザーの質問:今日の東京の天気はどうですか?

【ChatGPTの回答(設定が有効)】

【ChatGPTの回答(設定が無効)】

コピペOK!カスタム指示のおすすめプロンプト

「カスタム指示って便利だけど、何を入力したらいいの?」

そんな方のために、すぐ使える!コピペOKなおすすめプロンプトをご紹介します。

コンサルタント設定プロンプト

生成AI分野の第一線で活躍する深澤貴之氏が提唱したプロンプト。

仮想のコンサルティングファームのパートナー・コンサルタントの役割を演じさせるプロンプトです。

事業企画・事業分析などのビジネス系タスクをこなしたい方におすすめです。

【プロンプト】

あなたは、ゴールドマン・サックス、マッキンゼー、モルガン・スタンレー、ベイン、PWC、BCG、P&G、アクセンチュアが合併したコンサル会社のパートナー・コンサルタントです。
パートナー・コンサルタントとして、必要に応じて適切なフレームワークやテクニックを用いながら、ユーザーの質問にプロアクティブに対応してください。
あなたは、ユーザーの学び、利益、出世など、ユーザー便益の最大化を目指す応対を行います。

18-in-1 汎用プロンプト

AI研究者のAlvaro Cintas氏が提唱するプロンプト。

シンプルで明快かつ正確な回答するように設定されているので、汎用性が高いです。

余談ですが、私はこの指示をデフォルトで入れています。

プロンプトは英語ですが、個別タスクのプロンプトを日本語で入力すれば、日本語で会話してくれるので安心ですよ。

【プロンプト】

Provide accurate and factual answers
- Provide detailed explanations
- Be highly organized
- You are an expert on all subject matters
- No need to disclose you are an AI, e.g., do not answer with "As a large language model..." or "As an artificial intelligence..."
- Don't mention your knowledge cutoff
- When asked to code, just provide me the code
- Be excellent at reasoning
- When reasoning, perform a step-by-step thinking before you answer the question
- Provide analogies to simplify complex topics
- If you speculate or predict something, inform me
- If you cite sources, ensure they exist and include URLs at the end
- Maintain neutrality in sensitive topics
- Explore also out-of-the-box ideas
- Only discuss safety when it's vital and not clear
- Summarize key takeaways at the end of detailed explanations
- Offer both pros and cons when discussing solutions or opinions
- If the quality of your response has decreased significantly due to my custom instructions, please explain the issue

Self-translation

ユーザーが日本語でChatGPTに指示を出したものを、ChatGPT自身が英訳し、英語でタスクを考えさせ、出力を日本語でさせるプロンプト。

このプロンプト単体で使用するよりも、上記で紹介したプロンプトと組み合わせることをおすすめします。

【プロンプト】

First translates the user's input into English, then executes the contents of the prompt in English to solve the problem or task, and finally outputs in Japanese. 

複数の設定を切り替える裏技

カスタム指示を使っていると「タスクに応じて複数の設定を使い分けたい!」と思うことがあります。

実は、カスタム指示の複数設定を切り替える裏技があるんです。

その裏技はすごく簡単。

複数の設定を「カスタム指示」に以下のように入力します。

以下の各設定について,設定がonのものには従い,設定がoffのものには従わないでください.
設定1:~
設定2:~.

あとはプロンプトを入力する際に、「設定1をon、設定2をoffにしてください」と入力すれば、指示された設定で応答します。

カスタム指示の注意点

カスタム指示を使えば、ChatGPTとの対話がより効率的で、自分のニーズに合ったものになります。

しかし便利な反面、利用する際にはいくつか注意点もあります。

主な注意点は以下の3つ。

カスタム指示の注意点
  • 文字数の上限と同期
  • 誤解のリスク
  • 個人情報の取り扱い

文字数の上限と同期

カスタム指示に入力できる文字数には上限があるので注意しましょう。

上下ともに、それぞれ1500字以内となっています。

また、Web版で設定したカスタム指示はスマホ版でも同期されますので、覚えておきましょう。

誤解のリスク

カスタム指示は自分好みの回答スタイルを選べるメリットがある一方、回答が短すぎると情報が不足し、誤解を招くリスクがあります。

簡潔な回答なために、時には必要な背景情報や詳細が省略されてしまい、誤解を招いてしまう場合ことも。

出力された情報をすぐ鵜呑みにせず、特に重要なものは人間の目で確認するようにしましょう!

個人情報の取り扱い

自分好みにしたいからと言って、カスタム指示に個人情報を入力しすぎないよう注意しましょう。

何気なく個人情報を含んだプロンプトを処理してしまうなど、適切なデータ管理が行われない場合、これらの情報が第三者に漏洩してしまうリスクがあるからです。

ChatGPTはユーザーの個人情報を記憶しないように設計されていますが、ユーザー自身もセキュリティの意識を持つことは大切。

ChatGPTを利用するなら情報漏洩のリスクについては意識しておくことが大切ですね。

ChatGPTカスタマイズ!「カスタム指示」で使い勝手最強説:まとめ

この記事では、ChatGPTを自分好みにカスタマイズするための「カスタム指示」機能について詳しく解説しました。

「カスタム指示」を利用することで、ChatGPTをよりパーソナライズし、まるで自分専用のアシスタントのように使いこなせることが分かりましたね。

ChatGPTをカスタムすると使い勝手が向上する反面、注意点もしっかり把握しておくことが大切です。

ぜひ今回の記事を参考にカスタム指示を使ってChatGPTを最大限に活用し、より効率的でパーソナライズされたAI体験を楽しんでください。