ChatGPTのアカウントがあると、「情報提供」「文章作成」「データ分析」「言語サポート」といった便利な機能が使えます。

生活に「利便性」が加わった嬉しさから、家族や友人とアカウントを共有しようとする方もいるでしょう。

しかし、ChatGPTのアカウント共有は原則禁止となっています。

知らずに共有してしまうと、ペナルティが発生してしまう可能性もあるため、注意しなくてはなりません。

この記事では、

  • ChatGPTのアカウント共有がなぜ禁止なのか
  • アカウントを共有することで起こるリスク

について、詳しく説明していきます。

アカウントを持っている方は誰もが知っておくべき大事なことです。

この記事で学んでいただき、周りにいる友人や同僚などに共有していきましょう。

ChatGPTのアカウントを共有する意図とは

私自身、ChatGPTのアカウントを共有したいと思った理由は2つあります。

費用の分担

複数の人間が1つのアカウントを共有することで、サービス料金を分割して支払うことができます。

ChatGPTの有料プランは、月額3,000円程度と決して安くはない価格です。

複数人と共有することで、費用削減から、負担を減らすことができると考えたからです。

資料や調べたことの共有

複数のユーザーが同じアカウントを使い、特定のサービスや機能にアクセスすることで、個々が調べたことを互いに共有することができます。

共有したアカウントで特定の設定や資料にアクセスできるなど、企業向けや組織にピッタリだと感じたからです。

また、複数人が同じことをリサーチしなくてもいいという利便性もあります。

複数人が共有できれば「私も同じの検索してた」と二度手間にならずにすむのです。

ChatGPTのアカウント共有は原則禁止行為

ChatGPTのアカウント共有について、詳しく説明していきます。

第三者に共有することは禁止されている

ChatGPTの無料版・有料版共に家族や友人など第三者に共有することは原則禁止と定められています。

登録。お客様は、当社のサービスを使用するためのアカウントを登録するために、正確かつ完全な情報を提供する必要があります。お客様は、アカウントの認証情報を共有したり、お客様のアカウントを他人に公開したりすることはできず、お客様のアカウントの下で発生するすべての活動に責任を負います。お客様が他の個人または団体を代表してアカウントを作成するか、本サービスを利用する場合、お客様は、当該個人または団体を代表して本規約に同意する権限を有している必要があります。

出典引用:OpenAIの利用規約

知らないで複数人と共有してしまうと、アカウントの停止や利用制限といったペナルティが課されることがあります。

「バレないから大丈夫」という気持ちでいると後にリスクが生じてしまうため、規約は必ず守るようにしましょう。

個人が複数アカウントを所有するのはOK

1つのアカウントを複数人で共有することは原則禁止とされていますが「1人が複数アカウントを所有すること」は、特に問題はありません。

  • 同一の電話番号で複数作成できる
  • 上限数は特にない

ということから、規約にも特に記載がないため、複数のアカウント作成は可能なのです。

アカウント共有で起こる危険なリスク

アカウントの共有をしてしまうと、どのようなリスクが生じてしまうのでしょうか。

セキュリティリスクの増大

ChatGPTのアカウント共有は、複数の人が同じログイン情報を使用するため、セキュリティリスクが大幅に増大します。

まず、パスワードが複数の人に知られることで、そのパスワードが漏洩する可能性が高まります。

さらに、共有されたアカウントは追跡や管理が難しくなり、不正アクセスの発見が遅れることがあります。

加えて、異なる端末やネットワークからのアクセスが増えることで、セキュリティ侵害のリスクが高まります。

フィッシング攻撃やマルウェア感染の危険性も増し、個人情報や機密データが流出する恐れも出てくるのです。

以前、アカウントを共有しようとしていた友人のパソコンにウイルスが生じてしまったことがあります。

パスワードなどを共有をしていたら・・・と考えると、ゾッとしますね。

アカウントの共有は生活が一変する可能性もあり、「リスク」そのものと言えるでしょう。

不正利用の可能性

複数のユーザーが同一アカウントを使用することで、責任の所在が曖昧になり、意図しない利用が容易に発生します。

特に、アカウント情報が他人に漏れた場合、悪意ある第三者がアクセスし、不正なリクエストを行う可能性があります。

これにより、意図しない内容の質問や指示が送信され、プライバシー侵害や著作権侵害などの問題が発生することがあります。

また、他のユーザーがアカウントを使用して規約に違反する行為を行った場合、アカウントの停止やサービス利用の制限が科されるリスクもあります。

不正利用が続けば、

  • 信頼性の低下
  • データの改ざん
  • 企業や個人に対する損害賠償

のリスクも生じるため、手に負えない事態となってしまうのです。

サービスの品質低下

複数のユーザーが同一アカウントを使用すると、同時アクセスが増え、サーバー負荷が高まります。

これにより応答時間が遅くなり、ChatGPTの魅力である「利便性」が半減してしまいます。

ChatGPTを活用する本来の意図を、自ら失くしてしまっては元も子もありませんよね。

また、異なるユーザーが一貫性のないリクエストを送信することで、AIモデルが適切に学習できず、精度や関連性の低い応答が増える可能性があります。

ユーザー行動の追跡と分析も複雑になり、問題の特定や解決が遅れることにも繋がります。

このような要因が重なり、最終的にはサービスの全体的な品質が低下し、ユーザーの満足度が損なわれてしまうのです。

どうしてもChatGPTのアカウントを共有したい場合

「企業や組織で資料を共有したい」など、どうしてもアカウント共有が必要な場合、どうしたらいいのでしょうか。

実は「OpenAIに問い合わせてガイダンスを求めること」が可能なので、複数アカウントの使用が必要な場合は対応してくれることがあります。

適切な理由が認められれば、複数アカウントの使用が許可されることもあるのです。

  • 勝手に共有する
  • 共有できないから諦める

のではなく、まずは「OpenAIに問い合わせて相談すること」を念頭にいれておきましょう。

ChatGPTのアカウント共有は禁止!安全に利用するためのガイド:まとめ

ChatGPTのアカウントを他人に共有してしまうと、危険なリスクを背負ってしまいます。

今後の人生が180度変わってしまう恐れもあります。

ChatGPTのアカウント共有は原則禁止です。

もしアカウント共有が必要な場合は、必ずOpenAIに問い合わせをすること。

規約違反をすることのないように、安全に効率よくChatGPTを使っていきましょう。